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~働きやすい介護職場づくりの工夫~
4-8.要件に前置きを入れる

管理者もスタッフも、自分が相手に伝えたいことを、要望として述べることもあれば、要望とまではいかないが提案として述べることもあります。あるいは単に報告として述べることもあれば、管理者なら業務上の指示として述べることもあります。同じ内容でも温度差、言葉の強さがあるわけです。

用件を伝える側は、伝える内容とともに、それがどういう前置き(立ち位置)で伝えようとしているのかをはっきりさせておくことが大切です。前置きというのはいろいろありますが、「ちょっと相談なんだけど」、「ちょっと聞きたいんだけど」、「ちょっと頼みたいんだけど」、「ちょっと聞いて欲しいんだけど」などです。こういう前置きがあると、聞く側は、話す側に合わせて会話の姿勢をとることができます。

 

例えば、

A.「報告書、もう少し早めにもらえない?」

B.「ちょっと相談なんだけど、報告書、もう少し早めにもらえない?」

 

違いが分かりますか。Bのように、前置きがあると、その後に続く内容が同じでも、聞く側にとっては受け入れやすくなります。Aのように、何の前置きもないと、ただ相談のつもりで声をかけたのに、聞いた側は詰め寄られたかのような、まるで自分が遅れているかのように受け取って、気分を悪くするかもしれません。そうなると気まずくなってしまいます。

そして、気分を害しながら無愛想にリアクションされた側も、「そんなに横柄に言わなくてもいいのに・・・」と不快な気持ちになるかもしれません。さらに気まずくなってしまいます。

ですから、「これは相談なんだけどね」と、ひとこと前置きがあれば、聞き手は詰め寄られていると感じる必要がなくなり、「じゃぁ、できるだけ早くします」などと、もう少し違う反応ができ、コミュニケーションがスムーズになるのです。

 

前置きの言葉には、例えば、提案、要望(お願い)、質問、通知(知らせておくこと)、報告というようにさまざまあります。自分が相手に伝えたいことは、その内容だけでなく、このような前置きに相当する、伝える姿勢も明確になるとコミュニケーション、すなわちチームケアが充実していきます。