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目指せ充実チームケア

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~働きやすい介護職場づくりの工夫~
1-2.チームケアはマネジメント

チームケアが成り立つために必要な二つのことのうちのもうひとつは、伝わったことが仕事でいかされる工夫、つまりマネジメントです。コミュニケーションによって、いろいろなことが分かって、それが活かされ実際に役立って、初めて意味があります。

ここでいう介護施設のマネジメントというのは、チームケアの充実を目指して、スタッフ一人ひとりの個性や能力が最大限にいかされる工夫のことです。適材適所。三人寄れば文殊の知恵です。お金 (マネー)のやりくりのことではありません。マネジメントが不十分だと、三人いても烏合の衆になります。意味を説明するとそんな感じです。利用者の着替えのお世話が上手なスタッフもいれば、食事のお世話の手際がよいスタッフもいるでしょう。明るい雰囲気を作り出すのが得意なスタッフもいれば、根気強く利用者と向き合うのが得意なスタッフもいるでしょう。記録の書きかたが丁寧で分かりやすいスタッフもいれば、シフトを臨機応変に調整するのに長けたスタッフもいるでしょう。そのようなスタッフたちの長所を、チーム内で最大限に有効にいかせる工夫ということです。逆に、体調が優れないために介助が思うようにできないスタッフ。文字の読み書きが苦手で上手に記録がかけないスタッフなど、それぞれの短所もみんなでフォローしあうことによって、チーム内の不備不足を最低限に抑える工夫という意味でもあります。

そして、役割を持って配置されたスタッフは、自分の役割だけでなく他のスタッフの役割にも関心を持ちます。サッカー選手が、“わたしはフォワードだから守りは知りません”。“わたしはディフェンスだから攻撃は知りません”などと言っていたら、試合が成り立ちません。おなじように、一緒に働くスタッフどうしも、自分の持ち場を守りつつ、他のスタッフの役割にも関心を示し、必要なときにはフォローができるようにします。これもマネジメントです。

マネジメントは、教育やビジネスなどの広い分野で研究されていて、テキストもたくさん出版されていますし、ワークショップも増えています。
介護施設のマネジメントについても、掘り下げていくと膨大になります。ここでは詳述しませんが、これからどんどん発展していく分野です。要点だけ述べると、介護施設のマネジメントとは、スタッフの魅力や能力をチームに十分役立てること。スタッフの能力の限界をチームで補い合うこと。またそのための工夫のことです。